PCB廃棄処理について

PCB廃棄物は世界中に散在しており、各国にとって大きな問題となっています。国内では特別措置法により、 2016年までに無害化処理を行なうよう、指示がなされています。 弊社は本分解・無害化技術を「安全・経済的・スピーティー」のもとに確立し、我が国のみならず世界各国への普及を進めるとともに、 それを通じて人類に貢献することを目指してまいります。

世界中に溢れるPCB廃棄物
世界中に溢れるPCB廃棄物

株式会社ワークプレイヤーズでは、処理が非常に難しいPCBやダイオキシンなどの廃棄物を安全に省エネルギーで分解・無害化処理する環境技術を紹介し、空気水土壌等の環境を守り、社会の持続的な発展に貢献いたします。この環境技術のベースになるのは、2001年に環境賞(環境省、(財)日立環境財団、日刊工業新聞社)を受賞した「光触媒シリカゲルを用いたダイオキシン類分解装置の開発」です。

この賞の受賞者で発明者である元独立行政法人産業技術総合研究所サステナブルマテリアル研究部門主任研究員の垰田博史博士、株式会社エコプライズの協力を得て、ダイオキシンやPCBなど、分解が困難な物質の分解・無害化技術の確立に取り組みます。

従来の処理と大きく異なる技術

1.現在行なわれている高温焼却処理や高圧で行われる超臨界技術などと異なり、常温常圧で処理することができる。
2.分解に使用されるエネルギーは主として光のエネルギーであり、再生エネルギーである太陽光なども利用できる。
3.ダイオキシンやPCBは水や二酸化炭素、塩素イオンなどに分解されるため安全であり、ダイオキシンやPCBそのものを分解するため、二次処理が不要である。
4.排出される二酸化炭素は処理対象物のダイオキシンやPCBから出てくるものだけであり、ほとんど化石燃料を使用しないため、カーボンニュートラルである。
5.光触媒は繰り返し使用することができ、薬剤も低コスト、処理システムもシンプルであり、低コストで処理できる。

光触媒先浄水と連続油水分離を利用したPCB混入廃トランスの新規抜油・洗浄法

光触媒による画期的な抜油・洗浄法の開発に成功

・洗浄水は酸化チタンとアパタイトと鉄を複合化した可視光で働く光触媒粒子などを加えたもので、光の照射により油などの有機物を水や二酸化炭素に分解することができます。 ・廃トランスからPCB含有油を抜いた後、内部を光触媒洗浄液で洗浄することにより、トランスの内壁に付着した油が分解されるとともに剥ぎ取られ、リサイクル可能なレベルに清浄化されます。 ・剥ぎ取られたPCB含有油は連続的に光触媒洗浄水から分離され、回収されます。そして光触媒洗浄水は、その中に混入して残っていたPCB含有油が光触媒により分解されて清浄化されるため、繰り返し使用することができ、廃水も出ません。

光触媒水溶液法による配電気機器の無害化処理工程

従来よりも経済的で安全です

従来の有機溶剤系洗浄液と光触媒洗浄液EP-01の安全性・経済性比較

■安全性
比較項目有機溶剤
(アルコール類)
光触媒先浄水
EP-01(水系)
揮発性
可燃性
爆発性
臭気
毒性
排気・排水・廃液
消防法対象対象外
安全度合危険安全
■経済性
比較項目有機溶剤
(アルコール類)
光触媒先浄水
EP-01(水系)
洗浄液費用高い安い
設備複雑・大規模単純・簡易
処理量少量多量
処理時間
洗浄液使用期間短期消耗循環追加
防爆対策必要不要
使用エネルギー
処理コスト高額低額